おなかの調子改善のドッグフード

慢性的な病気がない場合、ドッグフードが合っていないことで便秘や下痢、嘔吐などを繰り返す子は多いようです。
お腹の調子を改善してあげるために、犬の身体の構造に合ったドッグフードを与えたいですね。

犬は長い腸を持つ草食動物とは対照的に、とても短い腸を持っています。
短い腸は肉を消化することに適していて、肉の栄養素の吸収を効率よく行えます。

逆に、穀物や植物性食品の消化は苦手で、全て消化しきるまでには時間がかかってしまいます。
結果的にそれらは消化しきれないまま、下痢のように柔らかい便となって排出されるのです。

また、便秘の原因としても穀物が関わっていることがあります。
穀物をメインに使っているフードの場合、食物繊維が豊富なのだから便秘改善に効果がある、と思われがちですが、便の体積を増やすという側面も持っています。
便の体積が増え、さらにそれが固い便だと、排便が難しくなって逆効果になることもあるのです。
便秘の改善策としては、水分量が多く、かつ肉や魚をメインに使ったウェットフードを与える回数を増やすと良いでしょう。
また、スムーズで適度に水分を含んだ便をするためには、日頃から水を飲ませる癖をつけることも大切です。
下痢と便秘が治らない場合、解決方法は一つです。
肉や魚などがメインのフードに切り替えてみましょう。

原材料をチェックするときの見方ですが、使っている量が多いものから書かれています。
したがって、一番始めに書かれた食材がメインの食材であると判断することができます。

また、アレルギー物質が含まれている心配がない場合も、原材料名には最後まで目を通し、添加物の有無まで確認しておきます。
アレルギー物質を避けたとしても、添加物へのアレルギー反応として、下痢や嘔吐をはじめ胃腸のトラブルを起こす可能性があります。
普段あまり便秘や下痢をしない子でも、腸内環境の状態の良し悪しを判断する材料として、便のにおいや量を挙げることができます。
理想的な例として、一日に1~2回、量が少なくあまりにおいのきつくない便ができていれば合格です。

毎日の食生活を変えることで、少しずつお腹の調子は改善されていくでしょう。