残飯をドッグフードとしてあげていい?

犬やドッグフードへの知識が乏しく、経済的にも貧しかった昔の日本では、人間が食事をした後の残飯を与えていた時代があったようです。
ドッグフードの開発が進み、時代が変わった今も、残飯を与えている家庭があるという話を耳にしたことがありますが、このような食生活をさせるのは間違いです。
理由は以下です。

栄養の偏りが心配です

人間が必要とする栄養素と犬が必要とする栄養素は共通のものも多いですが、比率が全く違います。
例えば、犬は人間に比べて4倍のたんぱく質と20倍ものミネラルを日々必要としていますが、これを人間の食べ物の残り物だけで補えるでしょうか? 雑食である人間に対し、肉食に近い雑食という食性を持つ犬には、それらを多く含む肉を主食に食べさせなければなりません。
残飯ばかりを長期にわたって与えられた犬は、栄養不足や栄養の偏りが原因となって、様々な病気を患う可能性があります。

食べさせてはいけない食材があります

ねぎ、にら、にんにくなど刺激の強い野菜、加熱不足の肉や魚介類、香辛料など、犬に与えてはいけないものは、私たち人間が日常的に食べているものの中に数えきれないほどあります。
犬の体内では消化できないものや毒性の強いものがあり、誤って与えてしまうと最悪死に至ることも。
通常与えられるものでも、個体によっては体質に合わなかったり、アレルギーを引き起こすこともあります。
食材の他にも、人間用の味付けによって塩分や糖分を採りすぎることがあるため、健康に悪影響を及ぼす恐れがあります。
このように様々なリスクがあるため、基本的には人間の残飯をドッグフード代わりに与えるのはお勧めできません。

犬の食事はドッグフードが一番です!

ドッグフードの中でも、ドライフードに多くみられる「総合栄養食」は、水と一緒に与えれば、犬の 身体に必要な栄養素がすべて採れるよう計算されています。
信頼できるドッグフードを見つけられれば、日々の食事を市販のものに頼るのが一番であると考えます。

人間には人間の食事、犬には犬の食事というものがあります。
犬の身体や習性に合った食事をさせ、愛犬には健康的に長生きしてほしいですね。