肝臓機能維持のドッグフード

病院で肝臓の数値が高いといわれたら、日頃の食事を見直す必要があります。
肝臓を守る最初のステップとして、毒素となりうるものを摂取しないことが大切です。

まずは添加物です。
人工添加物は、毒素となって肝臓に大きく負担をかけます。
肝臓以外にも身体に様々な影響を及ぼす恐れがあるので、無添加のフードを選ぶようにしましょう。

次に気を付けるべきことは、栄養素です。
脂肪のとりすぎは、分解作業のために肝臓を過剰に働かせることになり、疲弊させてしまいます。
肝臓に負担をかける脂肪の取りすぎに注意し、低脂肪で高たんぱく質な食事を心がけます。
良質なたんぱく質は身体の中で効率よく使われ、肝臓への負担が少ない栄養素です。
サプリメントや薬の過剰摂取も解毒が必要で、肝臓に負担をかけることが知られています。
与える・与えないに関しては勝手に判断せず、獣医師に相談しましょう。

次に、規則正しい食生活が重要です。
食事はいつもの量を数回に分けて少しずつ与えると、消化・分解などの身体への負荷が少なく済みます。
ついつい与えてしまいがちな間食も、極力控えましょう。
犬のおやつは高カロリー・高脂肪であるものが多く、おやつを減らしただけで肝機能が改善されたという報告もあります。

最後に、肝臓の働きを助ける栄養の摂取についてです。
肝臓によい栄養素としては、以下のようなものがあります。

アルギニン・亜鉛

亜鉛やアルギニンは、肝臓の代謝を助け、肝機能の改善に役立ちます。

L-カルニチン

L-カルニチンは脂質代謝を正常にする働きがあります。

ビタミンC

本来健康な肝臓を持つ犬は、ビタミンCを肝臓で生成することができますが、肝機能の低下によってビタミンC生成量が減るため、食事から補う必要があります。
欠乏すると様々な病気や症状の原因となるため、積極的に摂取させたい栄養素です。

食材では、強肝作用があるとして納豆、大豆、ごま、ウコンなど昔ながらの食材が効果的です。
フードの上からトッピングしてあげれば、抵抗なく食べてくれるでしょう。