減量が必要な時のドッグフード

昨今の室内飼いによる運動不足と、食事内容が原因であることの多い肥満は、将来的にさまざまな病気の原因となり得ます。
肥満状態の解消には、毎日の運動と食事への気遣いが大切です。

人間のように、ダイエットしているからといって肉を食べさせないというのは間違いです。
むしろ代謝をアップさせ、筋肉をつけさせるために良質なたんぱく質が必要です。
おすすめは鹿肉、ラム肉、馬肉、カンガルー肉などです。
どれも動物性たんぱく質が豊富でありながら、アレルギーを起こしにくい食材のためアレルギー体質の子にも最適です。
特にラム肉は脂肪の吸収率が低く、馬肉とカンガルー肉は脂肪分が低いのでヘルシーです。
手作り食の場合は、鶏ささみをメインに作ると良いでしょう。
鶏ささみはどこでも手に入りやすいですし調理も簡単で、低カロリーです。

ダイエット中に食事量やおやつの量を制限していると、満足感が少なく、すぐにお腹が空いてしまうことがあります。
そんなときには適度な食物繊維が効果的です。
野菜や穀物に含まれる食物繊維は、水分を吸収して体積を増やし、満腹感を感じさせるため腹持ちがよくなります。
また、腸内環境を改善し、スムーズな排便を促す効果もあります。

また、肥満気味な犬は、通常の生活をしているだけでも足や腰などの関節に負担がかかっている可能性があります。
とくに、ダイエットのために運動をさせるのであれば、関節炎などの関節のトラブルがつきものです。
日頃から関節の健康に配慮した食事ができていれば安心です。
  • グルコサミン
  • コンドロイチン
  • カゼインホスホペプチド(CPP)
これらは関節のサポートに効果があり、実際にダイエットドッグフードにもよく配合されています。
骨と骨の間に水分を保ったり、運動をしたとき軟骨にかかる衝撃を和らげる、クッションのような役割をする成分です。

ダイエットはかわいそうで、分かっているけどついついたくさんのフードを与えてしまうという飼い主さんも多いかもしれません。
しかし、身体が重くなって歩くのもままならず、心肺に負担をかけたり、病気の原因になるかもしれない状態でいるほうがかわいそうですよね。
ダイエットには、飼い主さんの意識と根気が大切なのです。
また、こちらの糖尿病の犬に与えるドッグフードに関しても参考にご覧ください。